音楽のプロソディーと緩急

ポップスにおけるプロソディーとは、楽曲と歌詞が見事にマッチして、感情的なトーンを作り出していることを指す。

映像編集であれば、映像に自分の好きな曲を重ねるのでなはく、その絵(光)にもっとも似合う、その文脈のパフォーマンスを高める曲を合わせるのが良い。編集者ではなく、映像が欲しがっている音楽(BGM)というものがある。
これは、映像における「プロソディ」だ。

メロディのプロソディー
メロディは、上がっていくか、下がっていくか、そのまま同じ音か、
の3つしかない。
上がっていけば、ハッピーな感じに、
下がれば、悲しみを帯びてくる。

ハーモニーのプロソディー
コード進行でも、ハッピーと悲しみを表現できる。
ただし、長調(メジャー)だからハッピーで、
短調(マイナー)だから悲しいということではない。

あくまでコードの流れとメロディがぶつかって、
音楽の感情が出てくると、私は思う。

リズムのプロソディー
曲の世界観を作る。
流行の服より、その人に似合う服の方が良い、
と私は思う。

 

音楽の緩急(コントラスト)

コントラストを写真で説明すれば、

コントラストが強いと、

コントラストが弱いと、

いわゆる眠い感じになる。

やはり、1本調子だと聞き手はつらくて、眠くなってくる。

160キロを投げるピッチャーだって、三振を取れない。
バットに当てられてしまう。
バッターが慣れて(飽きて)、いいかげん打ってしまう。

単調にならないための工夫・演出が、プロソディと緩急のバランスである。