音楽の構成
音楽も物語である以上、構成をもつ。
4コマ漫画の「起承転結」のように。
よくある AABC というようなパターン。
呼び方は、
日本 / 海外の順に言えば、
Aメロ = ヴァース
Bメロ = プリコーラス(これをブリッジと呼ぶ場合もあり)
Cサビ = コーラス
D = ブリッジ(最後のサビ前のつなぎ、緩急を入れるJ-POPに多い、たいていの場合8小節)
これらの構成は、流れを大事にしつつ、
一方で俯瞰して、整頓されていないと
リスナーを混乱させる。
獣が地を這う感覚と
鳥が地上全体を見下ろす感覚を
同居させる。
構成は、リスナーの聴きやすさを高めてくれるばかりか、
楽曲の魅力を増幅させる。
まとめると楽曲の構成は、ヴァース、コーラス、ブリッジのうち、1つ2つで構成される場合もあれば、すべて含まれる場合もある組み合わせ。
<洋楽と邦楽の構成の違い>
多くの場合洋楽では、ヴァース、コーラス、ヴァース、コーラスで*間奏がきて、何度かコーラスが繰り返される。
A C A Cという流れ。(ビートルズやストーンズやビーチボーイズなど)
J-POPでは、ABCと流れる場合がほとんど。
だが、ユーミン作品の多くは、A C (もしくはA A C)という構成をとっている場合が多い。
(例:ひこうき雲、ダンデライオンなど)
私がユーミン楽曲を特別好きな理由が、コードとメロディの重なり以外にも見いだせることがうれしい。
プリコーラスを拒否するかのようなユーミン。
そんな余計なものがあれば、サビでプリミティブなロックのエネルギーをぶつけられないではないか!
と言っているような気が私にはする。
できることなら、プリミティブなエネルギーを
ありのまま聴きたいものだ…
どんな組み合わせでもよいが、楽曲を生かす構成を考えたい。
*間奏のことをインタールードという。

