藤川球児の右足のようなもの….
今日、球児がプロ野球を引退した。
私にとって阪神タイガース藤川球児は、
江川・野茂以来のヒーロー投手だった。
投手能力としてのダルビッシュ、まーくんは格別である。
格別ではあるが、
ピッチャー人間力の魅力は、やはり「ストレート」である。
球種は少なければ、少ないほどいい。
とにかく、同時代のライバルは、やはり松坂大輔であろう…
(球児にはコーチの山口高志さんとの出会いがあって本当に良かった)
で、全盛期の球児の「ストレート」は松坂の上をいっていた。
(スピードガンが『嘘』であるかのような点も江川に似ている…)
私の脳裏には
そのように記憶している。
刻まれている。
そして引退の日に球児は、
「自分の力ではないような感じがしていた…
タイガースファン みんなの想いが詰まっている
そんなボールが投げられた
だから打たれるわけがないんだ…」
と…
・・・・
期待されプロに入り、
しばらくは鳴かず飛ばず…
異常なほど汗をかいて、青い顔してマウンドに立ち尽くす
ブレイク前の球児…
そんなシーンを思い出す
背番号は「30」とか「92」の時代であった。
彼を変えたのは、
当時、ピッチングコートをしていた
山口氏の一言だった…
「球児 右足ちゃうか?」
山口高志は、王・長嶋・野村が最速と認める投手で
「前日から振らないと間に合わない」
と言われるほどの豪速球ピッチャーであった。
ん〜
・・・・
入団当初、球児は軸足である右足をかなり折り曲げ、
踏み込み幅もかなり前へ大きく投げ込んでいた。
そして、山口コーチの指摘で
軸足の折り方を浅くし、
ホームベース方向へのステップを短くしたのである。
悪く言えば、
棒立ち気味にしたのである。
そして、
あの『火の玉ストレート』が生まれた…
あの奇跡のような『球」…
常識とかではなく
自分自身にとっての
最大のチカラ・バランスが
発揮されるアングル…
僕やあなたにとって
この右足の折り曲がり方の改良のようなものは
何か?ということである。
これが問題なのだ。
球児の右足のようなもの….
奇跡の1枚と言われる写真のようなもの…
それは自分に取って何だろう?
自分の胸にギモンが生まれたのなら
それの答えは、自発的に探していかねばならない。
期限は、
生きてるあいだ…
