DAW どれがいいのか
結論から言えば、今は状況や気分に合わせて、
複数のDAWを使い分けています。
もちろん、20年前シーケンサと呼んでた時代から使っているので、
Mac系でしたら、代表的なものは、すべて触ってきました。
(Studio Vision 好きだったな〜)
最終的には、ProToolsが業界標準となっているので、
僕もProTools でいいんじゃない?と思っていた時期があったのですが、
バージョン11から、エフェクターなどの使用がAAXというものになり、
他のシンセソフトやエフェクターが使えなくなったりというのがあり、
僕の場合、これが最大の理由でメインでは使わなくなりました。
なんでも一長一短ですね。
思いっきり主観でこのメリット・デメリットを述べたいと思います。
自分の感覚のみの主観です。
ProTools
【メリット】
・波形編集は1番やりやすい
・業界標準
・個人的にMini Grandは、好き。
【デメリット】
・ドングルが面倒くさい。無くしたり、忘れたりしそうでストレス。(Pro Tools 2018 では、iLokキーが不要になるようです)
・時々、オーバークロックでフリーズする
【その他】
・古いサードパーティが使えるPTバージョン10は、Mac 10.9まで。
・Mac 10.10からは、バージョン11(AAX)になってしまう。
Logic
昔は、小難しいイメージがあったが、バージョン8くらいから
がらっとインターフェイスと使用感が変わった。
そして、バージョンXで見た目、黒くなった。
【デメリット】
インターフェイス的に映像編集系のFinal Cut Pro7 が、
Final Cut Pro X に変わったのと似ている気がする。なんとなく没入できない。
【メリット】
私は、正直とっつきにくいが、映像にあと1時間で
BGMをつけないといけないような場面では、
ループをコラージュして出したりするような使い方をしている。
もっとも手軽なDAWだと思う。
Cubase
これも昔、好感を持っていたが、今はなんかしっくりこない。
でも、好きな人は好きだろうと思う。VST標準で無難というところか。
Studio One
Cubaseを使うなら、僕ならこちらStudio Oneを使いたい。
Cubase開発チームが枝分かれして、これを作ったらしい。
【メリット】
・シンセやエフェクトをドラッグドロップで、ぴょんぴょんやっていけるので、
操作は、一番直感的で使いやすいのではないかと思う。
・動作が軽い
【デメリット】
・m4aファイルが読み込めない。← 2019.5月Ver4.5で読み込めるようになった。
・なんとなくMacの操作がしっくりこない、微妙に。
・最終MIXダウンの書き出しで、ピークがすぐに来る。
このデメリットで、メインに使わなくなった。
耳コピするのにいいDAWだと思う。
でも、無視してブーストしたまま、書き出してもいいのかな?
それだと使えますね。
・オーディオインターフェイスを通さず、Macの内蔵出力で使う場合、
少し変わった設定をしないといけない。
また、多くの人が最初から64ビットに最適化していて、音がいいと言う。
けど、僕は音がいいかよく分からない。
正直言えば、そう思わない。
音が一番いいと感じるのは、結局
Digital Performer
である。
Digital Performer
【メリット】
・音がいい(映像系でMAをやる人もそう言ってたし、僕もそう思えてならない)
【デメリット】
・今、周りで誰も使っていない。書籍などの情報が少ない。ネットでは英語ばかり。
・オーディオインターフェイスを通さず、Macの内蔵出力で使う場合、
音声入力時にハウリングする。
・WAVEファイルが読めない
で、操作性は、Studio Oneに比べたらかなり使いにくいと思う。
だが、慣れたら手放せないと多くの人が言っているし、
僕もそう感じる。
なんと、今のメインは、Digital Performerに戻ってきている。
ユーザー数が減ってきているらしいが、
おそらくそれは、DAWが多様化しているというだけ。
この「シーケンサ」を、好む人は一定数いるはず。
音楽か?音響か?
DPの音は、「音楽」の音の良さである。
一方で、Studio One の音の良さは、「音響学的」な音の良さなのである。
なぜ、古いラジオから流れてくる「ストーンズ」や「ボブ・ディラン」に感動できるのか?
音響の良さなんて微塵もない、ローファイそのものである。
なぜ、演奏能力が抜群にあるのに、感動しないものがあるのか?
逆に、無様でも、自然と涙を誘われるほど感動させるものがあるのか?
私が主観的に心底求めるもの、それは『音楽の音』である。

