オリジナルに向かうための作曲の種類など
表現者たりうるために、
なぜ物事を深く味わい、次に体現できるようにする「順番」がいいのだろう?
1.情報空間で考え
2.物理空間で実行する
これをひたすら繰り返す中で、自分なりの工夫や配慮を重ねていくこと…
我々アマチュア・ソングライターは、結局は自分の「カン」を頼りに、好き勝手作っていけばいいと思う。(なんという特権!!)
プロになりたい人もいるかもしれないが、なれるかどうかは本人が決めることではない。周りがほっとかない状態を作った上で、若いうちにオーディションなどに行くしかない。
受かる、受からないという「許可」自体を本人がコントロールすることはできない。(商売になるかどうか、大人たちが決めるだろう)
コントロールできるのは、いかにリスナーでもある本人が音楽するプロセスを楽しめるかである。まず、これがないことには、どのみち「次の段階」はない。
だから、私はここにすべてをかけたいのである。(会社勤めしながらね…)
そして、楽しむための「考え」として、有益な知識に触れることをやってみたい。もちろん「実行」がおろそかにならない範囲で…
以上が今日の前置きでした。
では、今日のテーマ「作曲の種類」
作曲には、曲を先に作る「詞先」
歌詞からメロディをつけていく「詩先」
がある。
だが、
職業作曲家と職業作詞家の完全な分業ではない、ソングライターの場合は、どうだろう?
ある瞬間だけ切り取れば、メロディと詩が同時に生まれている場合も多々あるし、そこら辺はぐじゃぐじゃで、超フレキシブルにならざるを得ないと思う。
ガチガチに考える必要はまったくない。
1980年代半ばに登場した「サンプラー」のリズムをひたすらループさせ、リズム先で作曲していた人もいるほどだ。
久保田利伸さんがそうであったらしい。
「詞先」と「曲先」
最近は、詞先で歌ものが作られることがめっきり減っているようだ。
アイドルなどを手がけるプロジェクトでも、曲が出来て、詩をつけるという流れの方がスケジュールが立てやすい。
曲の段階で、歌詞以外の要素(楽器構成、音色、リズムセクションなどなど、つまりはカラオケ)を完成させてしまえるが、
詩先なら、歌詩の変更にリンクして歌詞以外の要素も変更しなくてはならず、時間がかかってしまう。
A元さんに最終的な帳尻(ちょうじり)を合わせてもらうほうが、コスト(時間・労力・お金)的にもパフォーマンスがよいのである。
演歌は「詞先」が多いと聞くし、
エルトンジョンや初期の尾崎豊は「詞先」の名手だった。これはこれで個性テーストがあってすごくいいと思う。
なんか、古き良き時代は…みたいな話になってきちゃったな…
テクノロジーの発達は、資本主義で生きるスピードを加速させたと見せかけ、
一般人を追い立てている。気分がしんどいわ。これ幻想、げんそうっと….
話を戻さねば…ということで、
今日は、曲先の「コード先」を考えておきたい。
よく王道のコード進行
C – Am – F – G(フォークでよく出てくるやつ)
F – G- Em -Am(邦楽のヒット曲でよく出てくるやつ)坂本龍一の戦メリもこれ、小室さんはこの進行で1000曲くらい書いたと言ってたな。
などの進行をピアノやギターのコード楽器を鳴らしながら、歌いながらメロディをつける場合、
次の3つの種類がある。
アウフタクト・・・小節の切れ目より早く、食うようにしてメロディが始まること
イーブン・・・小節の切れ目と同じタイミングでメロディーが始まる
後乗り・・・小節の切れ目より遅れてメロディが始まること
初心者がよくやるのが、この「後乗り」で、コードを弾いてからメロディを歌うということだけをやってしまいがち。
「後乗り」が悪いのではなく、それだけになることがよくない。緩急がなくなり、単調になってしまう。
そうではなく、
「後乗り」はいつでもできるんだと知って、「アウフタクト」前のめり気味で、音をぶつけにいきたい。
偶発的偶然性を狙って…
その途中で零れ落ちるもの…を感じ、掴み取りたい…

