ハミング語り
音楽を学ぶというとき、その最善の方法は何だろうか?
例えば、子供に伝えていくとして…
そのためにまず自分が「音楽の不思議を解き明かしたい」として…
学校(義務教育)では、明治維新以降、西洋の12音階
つまり、ドレミファソラシドという枠を基準に
音楽教育は進められて来た。
何かを得、何かを失ったのだが、
私たちが得たのは、外国語の音楽語であった。
その外国語の音楽語について、その渦中で
私にはいくつもの素朴な疑問があった。
・肉声だと「ド」と「ド#」の間もグラデーション的にきめ細やかに表現できるのに、ピアノのような楽器だとオクターブを12個に分けているだけである。なのにメロディを弾けば、けっこう違和感なく聴こえる。
その音楽は、本当は「ド」と「ド#」の間の音が、もっと鳴っている音楽であった可能性はないのだろうか?(ギターはその間をチョーキングで表現できるので肉声的)
とか…
そこでまずは土台になる西洋の機能和声なるもの、
つまり、クラシックの理論のことを学んでみた。
そこで分かったのは、
トニック → サブドミナント → ドミナント → トニック (機能和声)
と
様々なノートのテンション(音色)がある
の2つ。
しかし、ジャズやポップスでは、当たり前だが例外も多い。
例外だらけ…
ここで見えるのは、
つまり、その時々で「これがいい!」と思える音を選んでいくしか
結局は、ないっていうこと!
だとすれば、「これがいい!」の感覚を磨き、研ぎ澄ましていくということが、
音楽を学ぶ最善の方法ということになる。
それがブレない限りにおいて、西洋の理論もツールとして利用したらいいと思う。
というより、あまりに染み込んでいる「外国語の音楽語」なので
もう知らない頃には戻れない…
(誰でもある程度 ドレミファソラシド ♪ と歌えるのは、染み込んでる証拠)
そこで
「これがいい!」の感覚を磨く最善方法は何かというと
楽器の音(コード)と自分の声(メロディ)を重ねてみることである。
弾き語りという。
楽器はギターでもピアノでも「ベース」でもいい。
そこに自分の肉声メロディを重ねるように歌ってみるのだ。
何度も何度も…自分の声と楽器の音を同時に聴きながら…
で、私は音の実験のため
ハミング語り
というのを始めてみようかと考えています。
やはり実際に音を出すことが重要なので、
できれば視聴者の皆さんにもやってもらいたい(きっと楽しい!)と思いますが、
まずは見るだけでもOK!
500年先もに残るような最高の曲を学びながら、鼻歌で次の世代に残していけたらいいなという希望もあります。
想像してください、500年、1000年先、
道端で子供達が戦メリのメロディをタタタタターン♪ っと
ハミングしてたら、おもしろいと思いません?
まあとにかく、やってみようかと思います。

